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4.10 事務局は、現在のISO/TC8との連絡状況について小委員会に通知し、また、IS0/TC8における圧力/真空弁の基準に関する進展は情報として小委員会に提出することにしていると述べた。
4.11 上記情報に照らして、小委員会は、現段階で何の措置もとらず、IS0/TC8における今後の進展を待つ旨合意した。
タンカーのポンプ室の安全性
4.12 第40回FP小委員会が、新船及び現存油タンカーの貨物ポンプ室における爆発を防止するための修正した規制に関するMSC回章案を準備したと確認した小委員会は、MSC63/21/4(0CIMF)を再検討し、また、この文書の次の項目は、タンカーのポンプ室の安全性を促進するためさらに審議が必要だと考えた。
1 10%LFLおける貨物ポンプの警報装置及び自動閉鎖あるいは10%LFLにおける警報装置及びそれより高い数値における貨物ポンプの自動停止のいずれか一方を備える可能性に関する新船及び現存船に対するガス検知、
2 あらかじめ設定した高温度における貨物ポンプの自動停止を含む新船及び現存船の貨物ポンプの温度監視、
3 警報装置の試験のための適切な方法に関する新船及び現存船に対するビルジ警報装置、
4 新船及び現存船に対する適切なローカル(貨物ポンプ室の床プレート)な始動装置の取付、
5 新船に対する固定式振動監視装置の可能性、
6 新船に対する貨物ポンプの二重シール設備あるいはその同等物、
7 新船用の貨物装置の排出設備は、MARPOLあるいはSOLAS条約のいずれか一方で審議しなければならない。
4.13 書類に記載されたタンカーのポンプ室の安全性に関する今後の審議に向けた問題について、小委員会は次のような意見を持っている。すなわち、
1 第40回FP小委員会が用意したMSC回章案の非常照明装置の要件(FP40/25の付録8)は、現在のSOLASの下でタンカーのポンプ室に対し非常照明装置は強制化されていないという事実に照らして、改正する必要がある、
2 防爆型のポンプ室の照明装置の完全性は、間違った整備によって信用を失っている可能性がある、
3 現在、ポンプ室に適切な二つの脱出方法に対する要件がない。

 

 

 

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